前橋高校2年のY君。
英語表現(いわゆる文法ですね)が苦手でどうにかしたいということで入塾してくれました。
中学生の英語も難しくなっていますし、高校、特に進学校の英語ともなると正しいやり方で勉強しないと大変ですよね。
実際、私の知人、友人、教え子からも「高校から英語が分からなくなった」という声をよく聞きます。
私は幸いにして高3の時にある塾で出会った英語の先生の授業をきっかけに英語が好きになり、
得意科目に出来ましたが、それがなければ今の私はないと言っていいでしょう。
話を戻します。
前高は1年の段階で英文法のほとんどを終わらせてしまいます。
時制や比較、仮定法などですね。
Y君はまず基本の「時制」が弱いなとすぐに気づきました。
英語というのは時制、簡単にいうとタイミングに非常に細かい言語です。
まずはそこをしっかりと図を描いたり、なぜそうなるのか?を説明したりしながら授業を進めていきました。
その度「ああ、なるほど!!」と反応してくれるので私も授業を楽しく進められました。
授業を進める中でまた別の改善点も見えてきました。
単語の暗記、というよりは理解、活用の仕方です。
単語は文の中でどう使われるのかが分かっていなければ、総合的な英語力にはつながりません。
どの高校でも英単語帳は配られます。
テストも定期的に行われます。
そこに向けて努力することももちろん大事ですが、それに加えて私は長文の中で単語や熟語を覚えていくことも非常に重要だと思っています。
そのため、私も高校生の時に使っていたおすすめの教材を紹介し、家庭学習に役立ててもらいました。
音読の重要性
あとは音読ですね。
「英語が苦手」という中高生に「ちょっとこの英文読んでみて」と言うと、たどたどしかったり、発音を間違えて覚えたりしているケースは非常に多くあります。
私は洋楽が好きでそこから発音を学びましたし、音読が好きでした。
高校時代、英語の授業中、指名されて音読をした際にはあまりに流暢だったからでしょうか?
同級生から「小西君ってハーフ!?」と言われたことがあります。
音読の効果は言語学者や数多くの英語講師が提唱しています。
私ももちろん英語において音読は最重要だと考えています。
(ただし、ほとんどの塾で満足な音読指導はされていないのですが・・・)
Y君は決して発音は悪くないものの、間違えて覚えているものが少々ありました。
しかし時間とともにそれは改善されていきました。
さすが前橋高校生。
言えばすぐ吸収してくれるので、基礎固めは3ヶ月ほどで何とかなったな、という印象です。
結果と内面の成長
あとは実際のテストでいかに得点できるか、です。
Y君から学校で使っているワークを借りて分析しました。
自分の力で6,7割は出来ています。
私はその間違えている問題、もしくは「問われやすいところ」「間違えやすいところ」を中心にプリントを作成しました。
まさにY君用の英語表現対策プリントです。
苦労の甲斐あって、あとから聞いたところ
「先生が作ってくれたプリントの内容がほとんど出た」
という事でした。
肝心の結果は高1の時より31点アップ。
正しいやり方で勉強できたのもありますが、何より本人の努力が実を結びました。
休憩時間、雑談の中から「高校の勉強はやっぱり努力なんだな、と感じてます」という言葉がY君の口から出てきました。
高2の2学期でそれに気づけたことは素晴らしいことだと思います。
志望校も定まってきたY君。
期末テストの結果が出るのはもう少し先ですが、今後は受験も意識して、工夫して授業を進めて参ります。
栄伸館塾長 小西啓太