今年度、高崎女子高校に合格した生徒について書こうと思います。
(進学校を目指している方や、塾選びで迷われている方の参考になれば幸いです)
彼女は中三の初めころまでは前女と迷っていたのですが、実際に見学した際の雰囲気が自分に合っていそうとのことで夏くらいに志望校を高女にしました。
受験生で志望校が定まっていない生徒さんもまだ多いと思いますが、実際に見学すると人から聞いた情報だけでなく感じられるものがあるようですから、夏までに選択肢が複数あるような学力にしておきたいところですね。
早いもので
彼女が入塾してくれたのが中1の二学期の終わりごろ。
理科社会などの暗記系はよかったものの、英語数学が1学期から比べると下がってしまっていて塾を考え始めたそうです。
実は彼女、中学が塾とは地域的には少し離れたところにあります。
ですから最初お問い合わせいただいたときには
「距離、時間は大丈夫でしょうか?」
と確認しましたが、結局二年以上通っていただき、高校生になっても続けてくれることになっています。
あらためて非常にありがたいことですね。
本当にありがとうございます!!
入塾は早い方が
塾に入る時期というのは本当に様々で、中1、中2の方も中3になってからの方もいらっしゃいます。
ただ、正直に申し上げれば、早い時期に入塾していただけると助かります。(成績的に)
非常に指導がしやすいのです。
英語、数学の積み重ね科目は弱点ができてしまう前にフォローしてあげることができますし、
彼女の場合、入塾後はずっと学年上位をキープできました。
数学は100点が3回ありました。
そのうちの二回、三年生2学期中間、期末と二回続けて数学が100点だったので周囲からは驚かれたそうです。
国語について
三年生になってからの学校の実力テスト、また塾での統一テスト(模擬テスト)も最初から良いスタートでした。
数学は先述の通り安定していましたし、英語も英検準二級を取得し大きな問題はなさそうに見えました。
ただ・・・国語がちょっと安定感に欠けました。
そのため、夏からは英語数学に加えて、国語も塾でやることになりました。
まずは私が短期間で成績を伸ばしやすいと思っている古文漢文から始めました。
「じゃあこの古文漢文、声に出して読んでみて」
と確認したところ、案の定不十分な箇所がすぐにわかりました。
区切れやイントネーションがおかしければ内容も把握できていないだろうことはすぐにわかりますし、細々としたところまでチェックできるのはやはり個別という指導形態の良いところだと思います。
現代文は長期的にやりました。
評論、小説の読解に必要な語彙力が欠けていたので「これを覚えるように」と単語帳のようなものを課題としました。
塾では実際に入試に出た難易度の高い文章をこなしていきました。
初めはアイウエオの記号選択問題も結構間違えましたし、記述問題もなかなかうまくまとめられませんでした。
「落ち込みます・・・」
とこぼすこともありましたが、
「今やっていることに間違いはないから、決してあきらめないように。やった文章も何度か読み返してごらん。三回目や四回目くらいに『ああ、そういうことか!!』と腑に落ちる瞬間が必ず来るから」
と私は励ましました。
月日は流れ、1月、最終の統一テストの国語は94点!!偏差値は70!!
偏差値50台の時もありましたから、大きな飛躍です。
塞翁が馬
人間、良い時もあれば悪い時もある。
けれどそれで一喜一憂するのではなくどっしりと構える必要がある。
iPS細胞でノーベル賞を受賞された山中伸弥教授もこの言葉を大事にされているそうです。
(YouTubeで先生のスピーチを聞くことができます。まだの方は是非!!)
この言葉を彼女に紹介したのはもう1年近く前でしょうか。
一喜一憂しがちな彼女ですが、この言葉を大事にしてくれていたと後から聞きました。
入試直前、そして合格後には
「一年のころから塾に通っていて本当によかった」と言っていたと保護者様からお聞きしました。
私のほうこそ
「一年の頃から成長に関われて本当によかった」
と思っています。
進学校に入学した場合、勉強に関しての環境は恵まれていると思いますが、苦労することも多いはずです。
それでも幸あれと願わずにはいられません。
高校生は指導できる科目には限りがありますが、引き続き応援していきます。
個別指導塾 栄伸館塾長 小西啓太