志望校合格に向けて、勉強をがんばっている中学生のみなさんへ。
野球でもサッカーでもバスケットでも、はじめに「正しいやり方」を教わるものです。
正しい投げ方や打ち方、正しい蹴り方、正しいドリブルのやり方など…
しかし、私たちが「勉強のやり方(勉強法)」を教わることは、ほとんどありません。
もし今、あなた(もしくはお子さん)が、つぎのようなお悩みをお持ちだとしたら、それは今やっている「勉強のやり方」が原因かもしれません。
- 学年トップクラスの点数が取れる科目もあるけど、苦手な科目があってそれが足を引っ張っちゃってる…
- 苦手科目を克服できれば、学年トップクラスの成績になれるはずなんだけど…
- ケアレスミスで、5〜10点を取りこぼしてしまってもったいない…
- もうあとひと伸びできそうなんだけど、伸び悩んでしまっていてモヤモヤする…
- 成績アップのきっかけをつかみたい! etc
そこで、以下に400人以上が成績アップしてきた勉強法をまとめました。
ぜひ、2,3分ほど時間を取っていただいて読んでみてください。
きっと、成績アップのヒントをつかんでいただけるはずです。
成績が伸び悩む2つの原因とは?
それは、ズバリつぎの2つです。
- 似たような問題しか解けない
- 選択問題だと解けるけれど、記述問題になると解けない
例えば、ワークの問題をくり返し解くことは基礎固めには最適だと思います。
ちなみに、筆者(学習塾講師 ※プロフィール後述)の観察では、80点以上取れている生徒でもワークで手をつけていないページや覚えられていないページがけっこうあります。
そういう意味では、ワークを隅から隅まですべて解く、覚えるつもりで勉強をすれば、今よりも着実に点数を伸ばすことは可能です。
ですがその反面、ワークをくり返し解いていくうちに(無意識にも)答えそのものを覚えてしまうことがあります。
また、同じ問題をくり返すので、似たような出題パターンしか解けなくなるデメリットがあります。
そうなると、自分が知らないパターンの問題が出題されてしまうと、とたんにビックリしちゃってパニックになってしまうことがあるんですね。(※本当は、落ち着いて考えれば解けることは少なくないのですが…)
ですから、このようなケースで伸び悩んでいた場合には、いろんな種類の問題を解くことをお勧めします。
そうすることで、どんなパターンの問題が出ても「これ、前やった問題に似てるよな」と冷静に対応することができます(本来の実力が、発揮できるようになります)。
クイズだと楽しみながら、覚えられる
私は中学生時代、塾に通っていませんでした。
ですが、学年トップクラスの成績を修めていたんですね。(失敗した時もありましたが)
当時、私が行っていた勉強は、それこそ教科書を隅から隅まですべて覚えるつもりで手や口を動かすものでした。
しかしそれに加えて、今、振り返ってみて効果的な勉強だったんだなと感じていることがあります。
それは「友だちと出し合うクイズ」だったんです。
テスト前になると、授業が自習になることもありますよね。
また、部活もテスト前は休みになることがあります。
そんなときに、友だちとテストで出そうな問題をクイズ形式で出し合っていたんです。
ちなみに、友だちは私がある程度勉強ができるのを知っているので、絶対に解けないような問題を出してくるんです。
教科書や資料集の隅に細かく載っているようなものですね。
私としては、間違えたくありませんし、友だちを悔しがらせたかった。
後は単純に知識欲があった。言い換えると他人が知っていることを知らない、ということがあってはならないような気がしていました。
それですごくマニアックなことまで覚えるようにしていましたね。
出題者になると、覚えられる
この方法のいいところは、なんと言っても楽しみながら勉強ができる点です。
クイズというゲーム性を用いることで、勉強なんだけど楽しいんです。
それと、もうひとつの利点は出題者の立場になって問題を考えられることです。
出題者になってみると「どういう問題だと、出題しやすいのか?」、「どういう問題だと、間違いやすいのか?」といったことが、わかってきます。
それがわかったうえで「こういう問題出されたらイヤだな」とか「こういう問題出されたら、解けないな」と思った内容をしっかり解けるように勉強するようにします。
また、出題するためには、ある程度、出題者自身がその内容を理解していないと出題できません。
なので、出題者になろうとすると、おのずと勉強している内容の理解が進むということがあります。
私は「人に教える」という仕事を10年以上つづけていますが、経験を積むにつれ、圧倒的に理解は深まっています。
教えることで「中学生の時、苦戦したこの単元、こういう風に考えれば良かったんだ」と気づかされることは今でもあります。
逆に「中学生の時にこういう風に教えてくれる人が身近にいれば苦労しなかったのに・・・」
と思うこともあり、それが日々の授業における創意工夫の源にもなっています。
「なぜ、そうなるか?」を説明できますか?
先ほどの、成績が伸び悩む原因のふたつ目(=記述問題になると解けない)についても解説いたします。
記述問題が解けない原因も、実は2つあります。
- なぜ、そうなるか?を理解できていない(本質的理解)
- 語彙力が乏しくて、考えをまとめられない
実は、この2つとも「説明をする」トレーニングを行うことで、解消されていきます。
「ラーニング・ピラミッド」をご存知ですか?
学んだことが、もっとも定着する方法は「他の人に教える」ことだと言われています(定着率90%)。
教えられるということは、理解していることが前提になります。
そして、勉強に置き換えるなら、例えば数学の問題の答えが「なぜ、そうなるのか?」を説明できるということになります。
「なぜ、そうなるのか?」をきちんと説明できない場合、どちらかというと“カン”や出題パターンを覚えてしまっている可能性があります。
それは、表面的な理解なため、ちょっと引っ掛けたような問題が出たときに正解できなくなることが少なくありません。
ですから、お友だち同士で勉強を教えあったり、親御さんに対して説明したりするといったことを行ってみるとよいと思います。
勉強できる子はやっている
今、挙げた方法を、勉強ができるお子さんは意識的にも無意識的にも実践している傾向があります。
もちろん、上記とまったく同じ方法ではないこともあります。
ですが、一人で勉強していても「こんな問題が出たらイヤだな」というのを想定して勉強していたり「なぜ、そうなるのか?」を実際にある・ないに関わらず、説明することを想定して勉強していたりします。
ちなみに、ラーニング・ピラミッドによると「授業を聞いて学ぶ」というのは学習定着率が“たったの5%“なんですね。
ですから、私の授業ではその日に教えたことを生徒に説明してもらって理解度を確認しています。
(ホンネを申し上げると…)生徒の「わかりました」は信用できません(苦笑)。
決して、ウソをついているのではなく、本人も“わかったつもり”になっているんですね。
そういった面からも、知識をインプット(学ぶ)するだけでなく、アウトプット(説明)できることで本当の実力になると言えます。
本当にそれで100点取れるの?
※入塾して2ヶ月後のテストの実際の画像です。
ここまでお伝えしてきた勉強法は、私がこれまで10年以上に渡って生徒に指導をしてきて成績を伸ばしてきた方法です。
そして、実際にこの方法を取り入れたことで100点を取った生徒もいます。
勉強をがんばって、100点が取れたときのよろこびは格別です。
中学時代、私も100点を取ったときのことを今でも覚えています。
同じ部活の別のクラスの子に
「啓太、100点取ったんだって!?」と聞かれ、噂の広まる速さを実感したのも良い思い出です。
私はすべての子どもたちに100点を取ってほしいと思っています。
そして、どんな学力のお子さんをお預かりしたとしても、100点を取ることをめざして指導しております。(もちろん、学力によって100点が取れるまでにかかる時間は個人差があります)
しかし、その一方で(逆説的ですが)「100点や志望校合格」だけを目標にすべきではないとも思っています。
なぜなら、100点や合格した後に燃え尽きてしまうからです。
そして、燃え尽きてしまって高校などに進学した後、勉強する気が起きず成績が落ちていってしまうケースは少なくありません。
丸暗記が通用するのは中学まで
中学生までなら、短期間にものすごい努力をすることで、急激に成績が伸びることはよくあります。
しかしそれは、100点や志望校合格までの期限つきだからできるがんばりでもあります。
そしてそのときの勉強は、とにかく目標達成に向けて可能なかぎり知識を詰め込む丸暗記に近いものになりがちです。(もちろん、それだけ暗記ができることもすごいのですが…)
中学の難易度くらいまでなら丸暗記でも対応できますが、高校になると丸暗記では通用しなくなります。
そして、それらが相まって高校で行き詰まってしまうことがあります。
実際に進学校の高校生に話を聞くと、
「授業中、寝てばかりの子もいます」
「何かに興味持って一生懸命に取り組んでいる人は輝いて見えますよね。意外とそういうヤツが成績も良いんですよ」
「俺は高1の時点でマズイと思って(栄伸館に入って)がんばって成績を戻せましたけど、あのままだったらヤバかったと思います。中学の時、目的意識も何もなくただひたすら詰め込んだのが良くなかったんでしょうね・・・」
とのことです。
燃え尽きない勉強法とは?
では、燃え尽きることなく、着実に成績アップするためにはどうしたらいいでしょうか?
それは「質のいい勉強」をすることです。
質のいい勉強には、つねに“新たな発見”があります。
また、質のいい勉強は「なぜ、そうなのか?」という深い理解をもたらします。
例えば、英語の「will」と「be going to」は、どちらも「未来を表す」言葉で、中学では(大抵)「一緒だよ」と教わります。
また、「不定詞 to+動詞の原形」と「動名詞 動詞の~ing」は、どちらも「~すること」で「一緒だよ」と教わります。
※ちゃんと詳しく教えている先生方、申し訳ございません。
これらの違いについてあなたは説明ができますか?
これらには明確な意味の違いがあります。
他にも例をあげればキリがありませんが、そもそも「同じ意味なのに言い回しは異なる」などということはないのです。
ひとつひとつを深く、論理的に理解することで、引っ掛け問題や応用的な問題にも落ち着いて、正しく解答することができます。
一生使える勉強法とは?
そして、私の指導経験から、新たな発見をした生徒は「学ぶことが楽しい」と感じるようになります。
そしてそれが、勉強へのモチベーションにもなります。
つまり、勉強とは本来、つねに新たな発見があり楽しいものなんです。
であるなら、100点を取っても志望校合格しても、楽しいものなら自然と勉強がつづけられるはずです。
とりわけ、これをご覧のお父さん・お母さんにはご理解いただけると思いますが、大人になって社会に出ても勉強はつづきますよね。
だとしたら、楽しみながら実力がつく勉強法を身につけたほうがいいと思いませんか?
「一生使える勉強のやり方」を身につけほうがいいと思いませんか?
もし、身につけたいと思われましたら、一度、当塾の無料体験授業に参加してみてください。
前橋市日吉町にあります、個別指導学習塾「栄伸館」では、成績アップだけでなく質のいい勉強法をお伝えしている学習塾です。
ひとりひとり成績アップのために必要な勉強や、成績を伸び悩ませている弱点は異なります。
そこで当塾では、個別指導で生徒おひとりおひとりに合わせた学習内容を勉強してもらっています。
とりわけ、大手塾さんなどは決められた教材を使用されますが、当塾は生徒ごとに異なる教材を使ったりオリジナルプリントを用意したりしています。
ぜひ、当塾に「質のいい勉強」を体験しにいらしてください。
参考:当塾の生徒たちはこんな風に勉強しています
テスト2週間以上前から、ワークを隅々まで覚えるように、解けるようにがんばります。
このとき、特に英語は声に出して読んでもらいます。
“口を動かす”ことが、大切なんですね。
そして、ずっとくり返し声に出して読みつづけていると、だんだん速く読めるようになってきます。
なぜなら、頭だけでなく“口が覚えるから”なんです。
また例えば、英作文を間違えた場合などは、解き直すだけで終わらずに何度か音読してもらっています。(=頭と口で覚える)
ケアレスミスの対応策としては、模擬テストなど決められた時間の中で問題を解く練習を行っています。
こうして、まずは学力の基礎を固めて、つづいて「なぜ、そうなるのか?」を説明できるようにします。(理解および解答の質を高めます)
さらに、いろいろな問題や模試の経験を積むことで応用力を磨きます。
ちなみに、このような勉強を進めていくと学校で教わる以外の方法や自分が普段しないような勉強法が出てくることも少なくありません。
このとき、よりよい方法があればそれを柔軟に取り入れられる“素直さ”がある生徒は、比較的、短期間に成績や点数が伸びやすい傾向があります。
勉強する楽しさを感じるために必要なもうひとつのこと
くり返しになりますが、勉強は大人になってもつづくものです。
そのため、勉強をつづけられるかどうかは「質のいい勉強(=勉強のやり方)」にかかっています。
そして「学ぶ楽しさ」を感じられるかどうかは、実は、新たな発見をするだけでは十分ではありません。
加えて、自分が学んだことをどこかで誰かに披露し、そしてそれを「すごいね!」「エラいね!」「よくがんばったね!」といった評価をしてもらえることがとても大切なんですね。
なぜそう思うのか?と言うと、私自身が小さいころにそのような原体験があったからです。
私は小さい頃、ゲームだったりガンダムだったり、映画だったり漫画だったりを人よりも、とても細かなところまで記憶しているようなタイプの人間だったんですね。
そして、それをなんの気なしに祖父母や両親に話していたら「よくそんなこと知ってるね」「細かいセリフまで一度でよく覚えられるね」と誉めてもらえることがありました。
今思うと、そうやって誉めてもらえたことが私はとてもうれしくって誇らしくって、だからもっと覚えたいという、いわゆる勉強だけでなく、「色々なことを知りたい」という人間が本来持つ知的好奇心、学習に対する根源的なモチベーションにつながっていました。
何のために勉強するの?
テストの点数や成績がアップすることも、勉強へのモチベーションになります。
ですが、それ以上にお父さん・お母さんやまわりのお友だちなどからの“肯定的な言葉がけ”が「学ぶ楽しさ」を感じさせる大きな要素だと、私は考えています。
そのため当塾では、生徒が学んだことをしっかりと身につけられたときには「しっかり覚えられたね」といった、自己肯定感を健全に育む言葉がけを欠かさないようにしています。
世の中は、たくさんのおもしろいもので溢れています。
しかし、それに気づけないことも少なくありません。
例えば、高校生になると国語の授業で昭和の文豪、森鴎外や中島敦の作品に触れることがあります。
高校生当時、私は
「なんておもしろいんだ!!」
「なんて深く格調高い文なんだ!!」
と感激しました。
その素晴らしさに感動した文ですから、当然深くまで読み込みますし、その時のテスト結果は必然的にクラスでトップ、90点以上だったと記憶しています。
しかし当時の私の周囲や教え子の高校生からは
「漢字が難しくてよく分からない」
「古文調で意味がスッと頭に入ってこない」
といった感想を聞くことも少なくありませんでした。
その原因は、高校生までに最低限身につけておくべき日本語の基礎的知識が足りなかったからかもしれません。
または、もっと突き詰めて言うならば、言葉を学ぶ楽しさ、「人間というのはこれだけのことを表現できる」ということを知らなかっただけかもしれません。
それは、とてももったいないことではないでしょうか。
だからこそ「学ぶ楽しさ」が感じられる「一生使える勉強法」を、なるべく小さいうちに身につけてもらいたいと思います。
「学ぶ楽しさ」を知っている人は、さまざまなことに対して好奇心が芽生えやすいように思います。
そして、それによって得た知識やスキルは、人生を豊かで奥行きのあるものにしてくれるはずです。
だからきっと、勉強する意味や目的というのは、もっと人生を楽しんだりワクワクした気持ちで毎日を過ごせたりするようになるためなんだと、私は思っています。
そのためにも、ぜひ「一生使える勉強法」を身につけてください。
そして、あなたの毎日が“新たな発見”と“楽しさ”で満たされますことを願っています。
執筆者プロフィール
小西 啓太(こにし けいた)
群馬県前橋市出身
同志社大学文学部卒
某県内集団塾の個別指導部にて、10年勤務。400名を超える生徒を指導する。その間、責任者、エリア長を歴任。
ひとりひとりに“寄り添い褒める指導”に、生徒・保護者からの信頼も厚く、多くの生徒が成績アップおよび志望校合格を実現。
2021年、生徒にとってより理想的な学習指導を提供すべく前橋市日吉町に「栄伸館」を創立。ちなみに、塾名の「栄伸」は尊敬する祖父と父の名前から一文字ずつもらい命名。
趣味は、映画(好きな映画「ワンダー君は太陽」)・音楽鑑賞(小田和正、ONE OK ROCK、エド・シーランなど)・スポーツ観戦(マニア並にサッカー通です)
座右の銘は「A journey of a thousand miles must begin with a single step.
(千里の道も一歩から)」