教え方にもコツがあります
中間テストが各中学、高校で終わりました。
中1のS君、入塾してまだ1ヶ月なので、さすがに結果を出すのには時間が足りないかなと思っていました。
今回の数学のテスト範囲は一次方程式。
まずは計算、正しい移項の仕方から教えました。
移項しているのに符号が変わっておらずミスをする生徒が過去多くいました。
遠回りのようですが、まずは移項する必要のあるものに線を引いてもらうことから始めました。
そして「線を引いた項」は必ず符号を変える、という意識をもってもらいました。
経験上、これで符号のミスはかなり減らせます。
また予習で()を使った方程式、小数、分数の含まれる方程式も取り組みました。
ここも符号に注意するのはもちろん、×10や×4などをめんどくさがらずに書くことを徹底します。
これで計算で得点できる目途は立ちました。
後は方程式の利用。いわゆる文章問題ですね。
ここは最初から嫌がって、わからないと匙を投げてしまう生徒も多いところですね。
ただ結局は「何をxとするか」「料金の式」なのか「時間の式」なのか、どういう式をたてるのかを把握することさえできれば、
式自体は小学生の延長です。
最初は苦戦していたS君もオーソドックスな方程式は作れ、解けるようになりました。
正直なところもう少し時間があれば、万全な状態で送り出せたのになあという気持ちはありました。
しかし短期間でも最大限やれることはやりました。
着実に前へ
結果は数学が前回より11点アップ。
小さな一歩ですが着実に前へと進んでくれました。
平均点が前回より下がっていたのと、おそらく同じくらいの得点層が多かったのでしょう。
順位としては34位アップです。
正しいやり方で勉強できれば成績は上がります。
こうした小さな積み重ねで勉強に前向きになってくれれば「次はもっと上へ」という気持ちになってくれるでしょう。
私は塾に通ってもらうからには、受講科目は最低でも80点以上、時間をいただければ90点以上取ってもらうのが責務だと思っています。
次の期末テストは「比例・反比例」がテストの中心ですね。
予習で良いペースで進んでいければ、方程式より点数は取りやすいのではと思います。
一つのテストが終わった瞬間からもう次のテストへの準備は始まっています。
私も一つ一つの授業、1分1秒を大事にして生徒に伝えられることは全て伝えていきます。
栄伸館塾長 小西啓太